真夏の恒例、北海道知床のカラフトマス釣行に今年もやって来ました。
2001年から定例化して早22年が経ちました、早いものです・・。
初めの頃は、9/1にサケマスの河口規制が解除するオンネベツ(遠音別)川河口をメインでその解禁時期に合わせて釣行していましたが、仕事の都合等で10年ほど前からは、お盆休みの帰省に合わせての釣行に変わりました。
知床の漁師は「お盆は殺生しない」との事で、お盆の数日間は沖の定置網を上げるため、カラフトマスが一気に岸寄りし、爆釣が期待できるタイミングでもあります。
以前からお盆休みの時期の知床カラフトマス釣りは人気があり、年々浜は込み合ってきていましたが、昨年は午前2時前には釣り師で浜がイッパイ、入る隙間もないくらいの状況でした。
また、日の出まで我慢しきれない釣り師が、電気ウキを使ったウキルアーを始める始末で、絶好のチャンスタイムである朝マズメには釣り場が既に荒れている状況、カラフトマスの固体数も激減している状況も相まって、朝の人気ポイントでも釣果の出る釣り師は、酷い時は十人に一人くらい、以前は一人で何本もGETできましたが、惨憺たる有様に変わりつつあります。
実は、夏の知床カラフトマス釣行は昨年で終わりにしようと考えていたのですが、最後に初めの頃に良い思いをしたオンネベツ川河口の釣りがしたくて、釣行を9/1~にスライドした計画を今年1月に立て、航空券や宿を確保し、その他実家の用事もこの時期に入れていました。
ところが、春先に札幌の釣友からサケマスの河口規制の期間が変更になったとの情報が入り、確認すると今回目的のオンネベツ川の河口規制は5/1~8/31だったのが、5/1~10/31に変わっていました、もうガッカリです。
普通なら釣行を取りやめるところですが、早割航空券は変更も効かず、他にも予定を入れてしまったので止む無し、たぶん他の釣り場も空いているだろうし、釣果を気にせずマッタリやろうと決めました。
スミマセン、前置きがとても長くなってしまいました。m(__)m
★1日目(9/1)★
前日にエサの赤イカ(イカを食紅で染めたもの)とソーダカツオを購入し短冊状にカット、いつものタックルも準備し車に積み込みました。
札幌出発は午前2時過ぎ、下道で旭川市内を抜け旭川紋別自動車道の無料区間が始まる比布北ICから高速に乗ろうと思ったら夜間工事通行止め、浮島ICから乗ってR333、R39、R334を通って斜里町を抜けます。だいたい札幌の実家から400㎞チョット、道は空いているとは言えかなりのロングドライブです。
自分の知っている知床のポイントは、(Google MAPを参照品すると分かり易いです)
①知布泊(日の出)漁港北のチョロ川河口、さらに数百メートル国道を北上した②オチカバケ川河口、③オンネベツ川河口、ウトロ市街地手前の④フンベ川河口、ウトロ漁港内の⑤ペレケ川河口、ウトロ市街地北の⑥ホロベツ(幌別)川河口の6か所。
今回③⑤⑥は河口規制その他で入釣不可、①②④のポイントか、新規開拓が必要になります。
今回持参のタックルは、10年前位に購入した柔らかめのトラウトロッドのメインタックル、魚とのやり取りが楽しめます、サブはカラフトマス釣りを始めたころのシーバスロッド、結構な廉価品ですが、固めなので強引な駆け引きが可能です。どちらも良い仕事をしてくれます。


今回最初の入釣場所はオチカバケ川河口です、橋の上から見ると、お一人実釣中です、Pでウェーダーに履き替えて準備していると、もう一方来られました、お友達のようです、何やら秋味(サケ)が釣れたとのこと、9月に入ったのでそろそろ釣れても良い時期です。
今年のカラフトマスはあまり釣れていない状況とのこと、例年よりも厳しそうです。
河口釣り場には自分を入れて3人、9時半前からスタートです、仕掛けはいつものウキフカセ仕掛け、タコベイトに赤イカとカツオを付けています。
潮位は下げに入っていてあまり良くありません、河口右岸で11時まで竿を振りましたがアタリなしで撤収します。



ここで早めの昼飯にします、日の出漁港近くの国道沿い、喫茶「知布泊」です。
1年ぶりのご挨拶をして、サービスのアイスコーヒーと注文した“豚丼”を美味しくいただきました、「3日間釣りしますんでちょくちょくPをお借りしま~す」「どうぞ~」ということで、日の出漁港横のチョロ川河口に入ります、何かこのパターン房総でもやっているような・・。



ポイントには先客者なし、河口の正面で独り占めですが、アタリは当然のようにありません。
それにしても暑い、外気温は軽く30℃は超えています、喫茶のおばちゃんも悲鳴を上げていたのが良くわかります・・。
14時半までで掛ったのはフグさん1匹、知床でフグを釣るのは初めてかもしれません、温暖化のせいでしょうか、こやつの勢力圏は拡大している様です。



ウトロ方面に向かい、オンネベツ川河口Pで状況調査です、カラフトマスの遡上状況は例年よりも少なめですがソコソコの魚影を確認することが出来ました。(写真で分かるかな・・。)
本来ならここの河口でマッタリ釣行の筈でしたが、ローカル規制で河口制限延長のようです、あんまり釣り師を虐めないで欲しいですね。



15時を回ったので一度宿にチェックイン、準備を整え宿チャリでフンベに向かいます、ウトロ市街地から近い当地は人気の釣り場ですが、釣り師はルアー師お一人のみでした。
お話をお聞きするとチョット前に1匹上がったがスレ掛かりだったようです、傍らにはカラフトマスのメスさんがストリンガーに繋がれていました。
ウキフカセ釣りではスレ掛かりは殆どありませんが、素ルアー釣りは良くかかるようです、釣りは口に針を掛けてナンボなのですが釣れていないときは、まぁありなのかもしれません。
とりあえず河口本流の一等ポイント横で打ち続けます、釣り方は50m程仕掛けを投げて超スローリトリーブでウキの動きと竿に伝わる感触でアタリを取ります。
日没前の17時過ぎに雨がパラパラ降ってきました、アタリを出すのはマズ目になると活性が上がるエゾメバル(通称ガヤ)さんのみ、ルアー師さんと一緒に撤収となりました。
宿に帰りビール&セブン飯食らって即死(即爆睡)となりました。
★2日目(9/2)★
3:20の目覚ましで起床、2日目出だしの大事なポイントは日の出漁港横と決め車を飛ばします。
カラフトマス釣りはポイントも大事ですが釣る時間がとても大事、掛ける確率は私感ですが日中が1とすれば、夕マズメは10、朝マズメは100位の感覚、朝マズメはとても重要です。

喫茶「知布泊」のPに停めさせていただきポイント向かうと、既に4名の釣り師が入釣済み、その左横に入らさせて頂きました。
自分を含め何方もアタリ出ずに朝マズメ終了、皆さん6時を廻ったところで撤収されました、7時半まで粘りますが撤収移動です。

移動時間が数分のオカチバケ川河口に来ました、河口には7~8人の釣り師がまだ居られました、お一人にお話を伺うと朝マズメは1匹も上がらなかったとのこと、チョットこの状況は酷すぎます、「カラフトマスは絶滅危惧種じゃないの」とのことでした。
10時まで一応トライしますがダメ、一度宿に帰り仕切り直し、シャワーを浴びてビール飲んでお昼寝、14時前からフンベに入ります。



本日は誰も居ません、一等ポイントの本流真ん中で打ち続けますがアタリは皆無、16時半過ぎに釣り師が2人来られますが当然のごとく同じ状況でした。



本日の晩飯は、市街地まで歩いて、予約していた「波飛沫(なみしぶき)」です、ミュシュランに載っている有名ラーメン店、夜は居酒屋メニューも出しています。
焼き鳥とサラダを頼んで締めにはラーメン、満足のお味でしたがちょっと食べ過ぎかなぁ~。
★3日目(9/3)★
なんだかんだで2日間は完全Bz、他の釣り師が釣れている姿も目撃していないという最悪の状況、ある程度予想されていたとは言え、これでは不甲斐無さすぎです。
最終日は気合を入れて2時半に目覚まし掛けて、チャリでフンベへ、ラッキーにも一番乗りでした。



3時過ぎに昨日目星をつけておいたポイントに入釣、河口本流よりやや左ですが、魚を取り込むランディングスペースがある場所です。
キャップライトでタックル準備しているとお二人やってきて左隣に入りました。
一服しながら待っているともう一人来られて右へ、これからドンドン来られると予想したのですが、全く来られません、満潮4:43の朝マヅメとしては絶好の潮廻りなのですが、地元釣り師は情報が早いので釣れる見込みのない日は来られないようです。
4:20に全員で実釣開始になりました、ここから1時間位が集中タイム、勝負の時間になります。
やや右に50m投げスローリトリーブしながらやや左手前10mに来たところで回収、打ち直しを繰り返します、マズメなのでガヤさんのアタリは頻繁にありました。
クライマックスは開始から30分後にやってきました、手前15mまで来た時にウキがフゥと沈みました、またガヤさんかと思ったのですが明らかに抵抗感が違います、リールを3巻程して合わせると力強い手応え、マジかぁ~との思いでリーリングに入ります、逃げようとする獲物が猛烈に沖に向かって突進しドラッグを鳴らします、ドラッグをやや締めて臨戦体制に入ります、絶対に取りたいので慎重なやり取り、心臓はバクバクです。
時間にして多分30秒足らずでしたが、何とか手前まで寄せることが出来ました、デカいと思ったのはその筈、カラフトマスではなくオスのサケさんでした、ヤッタ~の心の中のガッツポースですね、暫くの間放心状態でした。
持参したのがサブタックルで良かった、メインだったらバラしていたかもしれません。
エサを付けなおして打ち直すとアタリが出たポイント付近には3つのウキが・・まぁ釣り難いですがしょうがないですね。
5時を過ぎると昨日夕方に来た2人組を含め全員で7名ほどに増えていました、その後は自分を含めてアタリ出ずでした。
7時半までやって撤収、宿に戻ってシャワー浴びでノンアルビールと朝食のコンビニおにぎりです、荷物をまとめて出発します、毎回チェックアウト後にお昼まで竿出ししますが今回は釣れそうな気配がないので無し、早めに札幌に向かいました。
今回の釣行は、ダメなのを確認して知床釣行をもう終わりにしようかと思っていましたが、釣れちゃうと心が揺らぎますねぇ、来年どうするかは今後考えます。

★お宿のご紹介★
20数年間ここ「いるかホテル」が知床釣行の本拠地です、現在は素泊まりのみのホテルですが、バス・トイレ・エアコン付きの部屋は居心地いいです。ウトロ市街地の西端、フンベまで歩いても10分足らずの好立地、愛想の良い女将さんが出迎えてくれます。
<釣行データ>
場所:北海道網走郡知床・ウトロ方面 日時:2023年9月1~3日(金~日) 天気:ほぼ晴れ 釣果:シロサケ62㎝1匹(オス)
<タックル>
(メイン)竿:シマノCARDIFF 83ML リール:シマノSTELLA C3000、(サブ)竿:NEWFOREST BLUE WATER 80 リール ダイワ Cy2300 道糸:ナイロン3号 ウキフカセ仕掛使用(エサ:紅イカ、ソーダカツオ)