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2022年8月16日 (火)

22年知床カラフトマス釣行

 11日のAMの便で札幌入り、例年だと翌日の12日から出発していますが、カレンダーを見ると(金)~(日)の釣り場が激混みのパターンなため1日遅らせて今回は13日からのスタートとしました。
 お盆のこの時期はカラフトマスの定置網を上げるので岸寄りしてくる個体数が多く、釣り師にとっては年に数日のお祭り騒ぎなのです、自分のその一人ですね。

 事前情報としては、メイン釣り場の一つであるウトロ市街地からほど近い幌別川河口が全面釣り禁止となったこと、昨年は河口右岸のみの規制でしたが、ヒグマが出没する危険性が高まったようです、かなり残念です。
 それでも2年魚であるカラフトマスは偶数年がアタリ年(過去10年の釣行結果から)と考えていますので、今回は好釣果を期待して出撃いたしました。

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★1日目(8/12)★
 早朝札幌を出発して最初の釣り場と決めていた日の出(正式名称:知布泊(チップトマリ))漁港横の小川の河口(以後小川河口)、に10時過ぎに到着、ここは知床半島のほぼ付け根の場所にあたります。
 駐車スペースのメインは漁港の奥なのですが、昨年10月に漁師さんと釣り師のトラブルがあり、魚港は全面釣り禁止になりました、もしかしたら駐車スペースはセーフと期待しましたがダメ、残念でした。
一応小川河口を覗いてみると釣り師は誰も居ません、釣れていないのでしょうかね。

 そこから少し先、オチカバケ川の河口に向かいました、ウェーダーを履きタックルもって国道山側のPから国道の橋の下をくぐり河口に出ました、河口には20人位の釣り師がまだ居られました、釣れているのでしょうか。
 混んでいる河口のから少し離れた場所を確保してタックル準備に入ると「クマだ~!」という叫び声、皆振り返るとヒグマの瘦せた子供でした、山から川沿いに降りてくる典型的な知床パターンです、幌別川河口やフンベでは過去に目撃したことはありますがここでは初めてでした。

 ヒグマさんは橋をくぐって海岸線の右の方へゆっくり移動して見えなくなりました、半分くらいの釣り師は慌てて非難しましたが、自分は居残り実釣開始します、2投目リーリング中、橋の上からこちらを眺めていた方が「クマがそっちに行ったぞ~!」と声が掛かり自分を含めみんなダッシュで国道下をくぐりPまで戻りました。
 国道の橋の上から釣り場を見ると居ますね小ヒグマさん、見物客が皆でのぞき込みヒグマ牧場状態でした。
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 とりあえず小川河口に戻ることにしました、漁港から少し離れた駐車スペースに停めて河口に入ります、4年前の2018年に日中に良い思いをした場所です、誰もやっていませんが、まぁ居ないことは無いでしょう。
 遠(およそ30m)から極近(波打ち際3m)までスローリトリーブで探る釣りですね。約3分に一度打ち返す感じになります。
 2時間過ぎても全くのアタリなし、段々とテンションが下がり、諦めることにしました。

 ウトロに向かう途中、現在河口規制中のオンネベツ川に遡上状況の確認です、川の途中にはほぼ個体無し、孵化場下流の堰堤付近に少し溜まっている状況でした、良い年は国道下の浅瀬に真っ黒に遡上しているカラフトマスが見えるのですが、かなり少ない状況でした。

 ウトロ市街地の定宿に到着、フンベから帰ってきた釣り師さん達が後片付けをしていたので情報交換すると、日の出は40人以上で賑わっていてお昼過ぎには閑散となり、朝からのトータルで上がったのは10匹程度ではないかとのこと、絶望的な貧果状況です。
 それでもほかの釣り場の選択肢はありませんので、宿の自転車を借りてフンベに向かいます。
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 当地には10人ほどの釣り師、河口中央では4人のフライマンが陣取っていましたのでその横で実釣開始すます、当然のごとくアタリはありません、18時まで粘りましたが本日の釣行は終了となりました、初日Bzは結構辛いですね。

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★2日目(8/14)★
 2時起床し20kmほど斜里方面に戻り小川河口にやってきました、現地には3時前に到着ですが、すでに数名の釣り師が来られています、カラフトマスのゴールデンタイムは日の出から2時間前後、皆さん早起きです。
 河口の左岸にお一人おられたのでその横に入りました、ベテラン師と情報交換すると昨日早朝の部は全部で5本、1本は秋味(シロサケ)だったようです。
 薄明るくなった4時頃から実釣スタートです、釣り師は全体で20名くらいでしょうか。

 スタート直後、河口際右岸のベテラン師が1本上げました、その後はポツリポツリと右岸で上がっています。
 5時半過ぎ、一時休憩して後ろに下がっておにぎりをパクついていると目の前の女性釣り師が元気なオスを上げてしまいました、余裕で朝飯食ってる場合ではなかったですね、すぐに実釣再開しました。

 7時を過ぎると早朝の部はほぼ終了、皆さん帰り始めます、全体で5本くらいでしょうか。

 河口付近が完全に空いたので居残りで釣り継続でしたがさすがに疲れてきました、そろそろ自分も一時撤収しようかと思った8時半前に20mラインでウキがフゥと沈みました、小アワセ入れた直後に強烈な引きがでて、銀ピカの大きな魚体がジャンプし右に走り始めます、適度に締めていたドラッグから糸が勢いよく出ていきます、少し弱まったところでドラックを調整し、獲物との真剣勝負が続きます、かなり寄せてきたところで今度は左に突進し始めます、トラウトロッドのCARDIFFが弓なりMAXになったところでナイロン3号の道糸が限界を超え仕掛けの結び目からプッツン、ドラック調整をミスりました、残念無念です、多分カラフトマスではなく元気イッパイのサケだったような気がします。

 その後数分脱力感でしたが、実釣再開、もうこの場所を離れるわけにはいきません、釣れるまで執念でやる決意です。

 10時を過ぎると雨がポツポツ降り始めました、車まで戻り仮眠、11時を過ぎても雨は止みません、小川河口上の国道沿いの「COFFEE CHIPTOMARI」に入店、昨年もお邪魔したお店でした、昨年は豚丼を頂きましたが今回はキーマカレーを注文、手作り感満載のカレーはピリ辛で美味しゅうございました。
 地元シニア姉妹が営むこのお店、現地のことを色々と教えて頂きました、漁港が全面釣り禁止になったのは、漁港内に溜まったサケを釣る釣り師が係留している漁船に乗り込んで釣りしたり、漁船が帰港しても場所を避けなかったり散々だったようです、今では釣り師が港内を歩くだけで注意されるとのこと、一部の釣り師だけだとは思いますが同じ釣り師として残念ですね。
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 13時過ぎに雨も上がって小川河口に戻り再開です、もちろん貸し切りで全方向投げ放題です、それでもアタリなく30分を過ぎるとテンションは下降気味、岩に腰かけ睡眠釣法になりかけます、曇り空で風も少し出てきて長袖ジャンパーを着ていましたが寒さも感じてきました、真夏とはいえ知床は毎年こんな感じなのかもしれません。

 それでも15時半過ぎにようやくアタリが出ました、波打ち際から5m程度の極至近距離でした、呆気なく上がってきた魚体は何と40㎝チョットの記録的極小サイズ(オス)、昨日から1日以上経過しての初物で嬉しいのですが何か微妙な感じでした。

 その後はアタリなく夕マズメ戦に来られた釣り師に写真を撮ってもらって少し早めの17時半に撤収終了です。

 宿に戻ってまたも情報交換、本日のフンベは早朝の部で群れが入り小爆したとのこと、釣り場の選択を間違えたかもしれません。

 

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★3日目(8/15)★
 いよいよ最終日、2時起床でフンベに向かいます、込み合うことを予想してサブタックルを持参、チョット固めのシーバスロッドです、軟竿釣り味を楽しでいると廻りの釣り師さんに迷惑ですのでより早く抜き上げる作戦です、10年以上前のタックルでリールと合わせて1万円チョットですが時々良い仕事をしてくれます。

 2時半にポイント到着します、日の出前の1時間半前ですがすでに河口付近は満員で右岸の2人目に陣取りました、マズマズの好位置キープです。

 曇り空で薄明るくなった4時過ぎに皆さんポツポツ開始されます、全体で40人位でしょうか。
 自分はウキをきちんと見ながら釣りしたいのでしばらく待機すると、右隣のフカセ師が10mラインでアタリ元気の良いオスをGETされました、それを見て自分も開始します。

 開始15分後に自分にもアタリが出ました、お隣さんと同じ10mラインです、右に突進しますが難なく1匹目GET、今日は幸先が良さそうです。

 満潮4時の大潮で潮位がどんどん下がっていきます、自分にもアタリが来ませんが近傍の釣り師さんも竿を曲げている姿は見られず、結局6時半に早朝の部終了になりました、確認できたのは右岸の10数名で2匹のみ、本日は群れが入らなかったようです。

 宿に戻って朝食を取り、帰り支度を整え出発、どうしても昨日朝のバラシに納得がいかず小川河口にやってきましたが、9時時点で釣り師皆無、半分嬉しく(好きな場所に入れる)半分辛い(釣れていない)状況ですね、最終日のタイムリミットの12時まで集中しましたがウキが引き込まれることはありませんでした。

 前述の「CHIP TOMARI」の情報通シニア姉妹によるとマス網にもあまり魚が入っていないとのこと、単に遡上が遅れているのなら良いのですが、年々釣れなくなってきていることは確かのようです。
 20年以上ほぼ毎年通っている知床カラフトマス釣行ですが、今後のことを少し考えさせられる今回の釣行でした。

<釣行データ>
場所:北海道網走郡知床・ウトロ方面 日時:2022年8月13~15日(土~月) 天気:色々 釣果:カラフトマス40~55㎝程度2匹(すべて♂)

<タックル>
(メイン)竿:シマノCARDIFF 83ML リール:シマノSTELLA C3000、(サブ)竿:NEWFOREST BLUE WATER 80 リール ダイワ Cy2300 道糸:ナイロン3号  ウキフカセ仕掛使用(エサ:紅イカ、ソーダカツオ)

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コメント

おはようございます。

北海道釣行お疲れ様でした。

釣果あって良かったです。8585かと思っていましたが・・・

年々、遡上が減ってきているんですかね。これも地球温暖化の影響?

今週末からは、キス再開ですね。台風の影響が心配ですが、丁度回復する頃かと思いますので楽しみましょう!

投稿: ASAやん | 2022年8月16日 (火) 08時06分

ASAやんさん、おはようございます!
いつもコメントありがとうございます!

今回は結構辛めの釣行でしたね!
年々魚は減っているのに釣り師は増えている印象です!

定宿も20年以上利用していますが、10年以上前は釣り師なんて自分だけでしたが、ここ数年は半分近くが釣り師です!
ですが、魚が減っている原因は、釣り師でも温暖化でもなく、漁師が定置網で取り過ぎのような気がします!
→スーパーで売っている「さけ缶」「いくら」はほぼカラフトマスですからね!
山のヒグマさんも可哀そうですね!

投稿: 見学人 | 2022年8月16日 (火) 09時37分

遠征お疲れ様でした!

ヒグマと隣り合わせ…
恐ろしい釣り場ですねえ(笑)

マスは色々な釣り方があるんですか?

投稿: シュン | 2022年8月16日 (火) 12時29分

シュンさん、こんにちは!
コメントありがとうございます!

知床のサケマスの河口釣り場は大体ヒグマさんが出没するところばかりです、普通です!(笑)
知床のヒグマは基本的に人は襲いませんので刺激しないと大丈夫なようですよ、当然近寄りませんが!

カラフトマス釣りには自分がやっているウキフカセ釣り(昨年のブログに写真があります)、ウキルアー(ウキフカセにスプーンを追加したもの)でスローリトリブで狙う方法、後は普通のルアー(スプーンの10~18g位)で表~中層近くを早巻、とフライの4種類ですね。
後者2者は釣り場全体のマスの緊張感が高まって釣れなくなる原因になると自分は思ってます。
特に困るのはフライですね、大体混んでいる釣り場なので、そこで毛ばりを前後に振りますので、後方で休んでいると針が飛んできて危ないです、一度注意して言い争いになったこともあります。

みんなで安全に楽しく釣りしたいですね!

投稿: 見学人 | 2022年8月16日 (火) 12時52分

お帰りなさい。
お疲れ様でした。

やっぱりクマ出没するんですねえ。
恐ろしいなあ。
北海道は日高のタカノハとか憧れるのはあるんですが、やっぱり恐ろしいなあ。

投稿: ささしゅん | 2022年8月17日 (水) 12時24分

ささしゅんさん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます!

ご心配どおり、出ちゃいましたです!(笑)
日高海岸の釣りポイントで出没した事は聞いたことありませんが、「絶対」はありません!
札幌の住宅街にも出るくらいですので!(笑)

何処で釣りするにしても北海道は熊避け鈴は必需品かもしれません!

投稿: 見学人 | 2022年8月17日 (水) 12時49分

今読みました。

うらやましく読ませていただきました。
北海道は渓流釣りに一度行ったことがあります。

カラフトマス、冷燻にするときっとうまいでしょうね。

投稿: teppei | 2022年8月18日 (木) 22時38分

teppeiさん、おはようございます!
コメントありがとうございます!

北海道は渓流釣りも結構盛んですね、それこそヒグマが怖いですが!(笑)

冷燻ですか、やったことないですがきっと美味しいと思います!
鮭もそうですが遡上直前の個体は脂分が少ないのでいつもチャンチャン焼きか唐揚げにしてしまいます!

投稿: 見学人 | 2022年8月19日 (金) 08時57分

初めまして、僕もウトロ方面にはよく釣りにいき、先日はオチカバケ川河口にてメスのサケゲットすることができました。
ずっと知布泊漁港横の小川が気になっててこの前も通った時に釣り人の姿を確認したのですが、駐車場所がわからず諦めてました。
駐車場はどこになるんでしょうか?
喫茶店やその横の砂利に駐車してもいいんでしょうか?
教えていただけると助かります

投稿: 釣り太郎 | 2022年9月28日 (水) 14時05分

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