20年知床カラフトマス釣行
今年も夏休み恒例のカラフトマス釣行、世界遺産の知床まで行って参りました。
★1日目(8/12)★
実家の札幌から通り慣れた道を約400km、最初のポイントの日の出に10時過ぎに到着です、今期はシーズン初めから好釣が伝えられており駐車場が込み合っているのかと思いきやガラガラ、釣り場が閉鎖されているのかと不安になりましたが大丈夫そう、ウェーダーに履き替えタックルを準備しポイントに向かいます。
河口には2名のみ、少なすぎですがその理由が準備をしている途中で分かりました、暑すぎです!
肝心のお魚はいるのか不安になりましたが、初めてすぐにお隣の地元漁師の嫁風(失礼!だけど凄く上手い)が1本上げました、8時頃からやって初ヒットだそうです。
11時を回って自分にもHIT!、久しぶりのカラフトマスの引き味を堪能します、最後まで暴れるので気を緩めることができません、ゴロタ浜に上がってきたのはやや小ぶりのオスでした、これでBzは回避しました、毎年1匹目を釣るまでは相当気合が入ります。
PMに入りアタリが全くありません、廻りも全然釣れていない状態、それにしても暑すぎ、右隣でスプーンを振り続けていたルアー師は腰下まで小川に浸かり涼を取っていました、自分も熱中症寸前、飲み物も底をついた14時過ぎに撤収しました、車に戻ると外の気温は34℃、これでは東京と変わりません。
宿に荷物を置いて一休みし夕マズメ狙いでフンベに向かいます、多くの若い釣り師がルアーで広く探っていますが殆どアタリがありません、自分はフカセで中・近距離を狙いますがアタリなし、自分の前は藻が多く漂っていて少し釣り難い状態で日没まで粘りましたがダメでした。
★2日目(8/13)★
3時少し前に起きて朝マヅメ狙いでフンベへ向かいました、まだ真っ暗な中現地にはもうかなりの釣り師が来ていました、入る場所が釣果のかなりの部分を占めるこの釣りでは場所の確保が重要です、自分は河口右横の大岩の横の好ポイントを運良く確保することが出来ました。
一服しながら明るくなるのを待ちます、廻りでは発光ライトを飛ばしウキに装着して既に始めている人もいました、たまにバシャバシャと音が立ちますので釣れている様です。
ここのフンベは河口がワンドになっており流れ込みの前が勿論好ポイントですが、正面の岩礁前が深場となっておりここにマスが溜まりやすく、多くの人がマイボートで上陸して狙っています。
ウキが目視できるくらい明るくなったので実釣開始です、ワンド中央付近に投げて手前10m位まで超スローリトリーブで狙います、廻りのほとんどの方は堅めで長めのルアーロッドで沖の岩礁手前の深場狙いで攻めています。
開始直後から廻りでバタバタ上がり始めます、自分も10分後に最初のアタリ、元気なメスが上がってきました、自分が中距離で掛けると廻りの皆さんも手前を狙って仕掛けを投げ入れます、今居る場所に仕掛けを投入するのはこの釣りでは鉄則です。
それにしても本日のフンベはかなり混雑しています、沖の岩礁に30人、陸側に約50人以上居ます、ウトロ近郊の人気の幌別川河口が先月末にヒグマが出て釣り師がkeepしていたマスを食べられた事件があり、それ以来立ち入り禁止となっていて皆さんこのフンベに来られるみたいです
6時過ぎに雨が本降りになりそうなので終了となりました、オスを1匹追加したので朝の部は2匹でした。
昼の部はいつも幌別なのですが入れないので斜里側に20km戻り日の出ですることにしました、途中に遠音別(オンネベツ)川河口は好ポイントなのですが、8/31までサケマスの河口規制で入れません。
本日のお天気は昨日と打って変わって曇り空で寒い、ジャンパーを着てもブルブル震えるくらいの北東風が吹いています、車の気温計が16.5℃でしたので昨日より17℃以上下がったことになります、知床のお天気はわかりませんね。
お昼前まででバラシ2回、風がなくなってきましたがアタリもありません、昨日もおられたルアー師が本日はフカセで狙っていました、「昨日とおんなじで午後からアタリがありませんね~」と暫し談笑、コンビニ飯をパクついて気分を変えます。
13時過ぎに良型のオスをGETしましたがその後続きません、またも北東風が吹いてきて釣り師の状況が悪くなってきましたが、14時過ぎに右にいたファミリーにアタリが入ったのが合図で河口に群れが入ってきました。
ここぞとばかり1投1匹の怒涛の釣りで釣果を重ねます、アタるであろうポイントを通過するとウキがフゥと消え、アワセを入れると確かな手応えが伝わり掛ったマスが跳ねます、仕掛けを緩めず巻き上げるのがコツでしょうか、リールを巻けないときはゆっくりバックして仕留めるのが自分のやり方です。
1時間少しでバラシ無しで5匹追加出来ました、かなりの満足感ですね、群れが薄くなったので河口の鉄火場も一段落となりました。
16時まで粘りましたがその後釣果無しでした、本日は昼の部で十分満足でしたので、夕マズメ戦はパスとなりました。
★3日目(8/14)★
前日より早めの2時半に起床し朝マズメ狙いでフンベに向かいます、河口付近も空いていましたが昨日と同じ大岩の右に入釣です。
東の雲が厚くなかなか明るくならないので発光ライトをつけて4時前から実釣開始です、3投目でアタリがでて、リーリングしていると波打ち際15mで生体反応がなくなり、変だなと思っていたら根掛っていました、こんなことは初めてです、少し手こずりましたが昨日からのアタリ仕掛け回収してエサを付けなおし、また攻め続けます。
廻りも完全に鉄火場状態、あちらこちらで竿をグンニャリ曲げて皆さん奮闘中です。
自分はメス1匹GETした後、元気の良いオスを目前でバラシてしまいました、最後まで引き味を楽しませてくれてありがとう・・て感じであまり悔しくありません、目の前に群れが居るのでまた釣れるでしょう。
アタリが無くて手前まで引いてくると毎回小魚のアタリが出ます、前日もエサのカツオのみ取られるので本日は紅イカのみしか付けていませんが、それでもコツコツとアタリを出してくれます、一度釣れてきましたが正体は小さめのアイナメ類でした。
オスを追加しその後もアタリ頻発、釣り方が雑になって来たのかバラシも何度か発生し、最後はすぐ手前まで寄せたのを強引に引いた瞬間に道糸の先からプッツン、アタリ仕掛けをロストしてしまいました。
5時を過ぎると群れが出て行ったのかアタリは皆無、廻りも竿が上がっていません、6時過ぎに隣の釣り師とダべって、あと数投してやめようと思ったら2投目でアタリ→バラシでした、居るのを確認するとやめるわけにはいきません、ズルズルと1時間以上粘りましたが残念ながら追加はできませんでした。
宿に戻ってこれまで釣ったマスの下処理(内蔵・エラ)して出発、正午までの2時間をこれまでやっていない場所でと思い斜里よりのオチカバケ川河口を訪れると2m近い波が立っており、濁りも入っていて実釣不可と判断しました。
しょうがないので日の出を見に行くとここももちろん波が高い状態、少し眺めていると河口の右30mのルアー師にHITしています、沖を凝視すると40m付近で背びれ多数、なんと群れが居るではありませんか、車に戻りタックル準備し河口に戻り実釣開始、アゲンストの北風が強い中かなり釣り難くおまけに藻ゴミも多く引っ掛かります、苦戦していると沖の群れもどこかに行ってしまったようで万事休す、波も被りそうなので1時間ほどで撤収、今期の知床カラフトマス釣行を終了しました。
最近の本命場所である幌別川河口が立禁になり少し不安がありましたが2桁の釣果を出すことが出来ました、1昨年の2018釣行も好釣果でしたので2年魚のカラフトマスは偶数年が豊漁なのかもしれません。
今年も世界遺産の大自然の中で3日間楽しく釣りをすることが出来ました、釣り場で出会った楽しい釣り師の皆さんとオホーツク海の豊かな海に感謝です!!
<釣行データ>
場所:北海道網走郡知床斜里・ウトロ方面 日時:2020年8月12~14日(水~金) 天気:晴れ・曇り 釣果:カラフトマス55㎝程度11匹(♂:7、♀:4)
<タックル>
竿:シマノCARDIFF 83ML リール:シマノSTELLA C3000、フカセ仕掛使用(エサ:紅イカ、ソーダカツオ)
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コメント
見学人さん、お久しぶりです。
北海道からの便り、好きです。
九州の者にとって、閑散とした ごつごつとした岩が続く海岸線は美しいとは言えません。しかし、映し出されている人が「生きている」と感じさせられます。「自然」と「人」が向きあっているからでしょうか ? ( 地元の人にはわかんないでしょうね。)
若い頃、季節がよかったので一週間程 道東に監査出張をかけました。その時、同僚が急に 斜里駅で降りたいと言い出しました。何んにもない真っ暗な浜に降りたちました。私にとって、唯 自然の中に放り出された何の意味もない下車だった。でも、読んでて このことが急に思い出されました。
また、見学人さんの写真も格好よく きまっていますね。お盆もおわりました。又、東京で頑張って下さい。
投稿: Ichikawa | 2020年8月16日 (日) 17時36分
Ichikawaさん、コメントありがとうございます!
そうですか、斜里まで来たことがあるのですね!
何もないと言えば自然以外何もない知床なのかもしれません!
だけど人の手が入っていない自然はそれだけで価値のある存在なのかもしれませんね!
海と山の動植物の豊かさを結ぶのがこのカラフトマスと言われています!
釣り自体も当然楽しいですが、自然の中にドップリと浸る3日間は、都会暮らしの息抜きとして最高のひと時でした!
投稿: 見学人 | 2020年8月16日 (日) 20時10分
romantic 、見学人さん。
放浪(あてもなく彷徨えること)記でない、放浪記ありがとうございます。 楽しかった。 ichikawa
投稿: Ichikawa | 2020年8月17日 (月) 09時25分