毎年恒例の北海道知床へのカラフトマス釣行、今年もお盆休みの3日間で行ってまいりました。15年以上通い詰めている知床ですが、~2014年までは、ウトロ手前の遠音別川(オンネベツ)の河口規制が外れる9/1~の釣行日程でしたが、昨年からは沖のマス網が上がる(岸寄りに期待ができる)お盆の時期に変更しています。
漁師さんはお盆には殺生しないためですが、釣り師は殺生しに行く・・・死後は成仏出来ませんねぇ~!
★1日目(8/12)★
前日までに準備を済ませ、3時起床、3時半に自宅を出発しました、道央自動車道~旭川紋別自動車道で丸瀬布まで、そこから下道で知床ウトロに向かいます、片道400㎞超のロングドライブです
この時期の北海道は30℃くらいまでは気温が上がりますが、朝方の大雪山北見峠付近では14.5℃、さすがに冷やかです。
途中休憩を入れながら走行し、9時半過ぎに遠音別川Ⓟに到着、今年のカラフトマスの遡上状況の観察です、昨年は殆どマスの姿を見ること出来ませんでしたが、今年はかなりの数が確認できました、期待大ですね!(写真の写りが悪くスミマセンです)
ウトロ市街地で昼飯を買い込み、まずは最初の釣り場である幌別川河口へ、ここは知床大橋の真下で、以前は国道脇に25台位のⓅがありましたが、釣りのために長期間駐車しゴミの処理の問題(ヒグマが出没するようになる)で10数年前から閉鎖になってしまいました。 自分の車は、市街地側1,000mほど戻り、側道の際に駐車、そこから徒歩で釣り場に向かいました。(帰りに戻ってみると駐車禁止の張り紙が・・)
10時半過ぎから実釣開始、この時間は日の出からやっている朝組の撤収した時間で釣り場は比較的空いていました。
カラフトマスの釣り方は多種多様、大きく分けてルアーロッドを使う釣りとフライフィッシングに分けられます、場所にもよりますが殆どが前者、ルアーロットを使う釣りの中でも必須のアイテムはなく、飛ばしウキ、ルアー(スプーン10~28g)、タコベイト、エサ(紅イカ等)のからの選択、多いのはフカセ仕掛け(飛ばしウキ+タコベイト+エサ)4割、ルアー(シングルフック)のみが4割、その他2割といった感じです。
まずは、実績のあるフカセ仕掛けで河口左岸を責めます。
昨年は状況もそれほど良くなかったですが、自分は貧果(3日間で1匹)、同じ場所でポツポツ釣れている地元釣り師の仕掛けを見せてもらったらエサに紅イカとソーダガツオの短冊を付けていました、曰く「カツオはサケ釣りに使うエサなので、マスにも効果あるでしょ!」ビンゴでございます、さっそく今年は持ってきました、ニンニク漬けのソーダガツオ!
河口全体で15人前後、1時間に2~3回ヒットがある状況です、河口側のチョット右に20mほどキャストしスローリトリーブ左方向に流されたところで回収、これをひたすら繰り返します、自分にはアタリ無く昼飯を挟んでマッタリ気味の13時過ぎ待望のヒット!左右に振り回されようやく上がってきたのは体高のあるオスのカラフトマスでした。
その後2匹目を狙い集中しましがダメ、正面からの西日を受けて腕と顔はこんがりトースト状態、焦って釣り場に向かったので日焼け止めを塗るのを忘れてしまいました、お盆明けの出社が憂鬱です。(真っ黒サラリーマンはイジられますので・・)
★2日目(8/13)★
3時起床で、日の出はウトロ市街地の手前側「フンベの滝」へ向かいます、フンベのⓅも御多分に漏れず閉鎖、市街地よりの国道脇に10台位のⓅスペースがありますが当然満杯のため徒歩で向かいます、さすがは日本の東端の知床、3時半前には東の空が明るくなり始めます、ロープを伝って国道から海岸線に降り釣り場手前まで来ると、電気ウキでもう始めてられる釣り師でイッパイ、自分は暗いうちは竿を出さないのでユックリと準備を始めます。 ここフンベは50m沖合に広い岩礁体があり、ボムボートで上陸している釣り師も多数、皆さん色々工夫されています。
4時を回って釣り開始、このフンベには30人近くの釣り師が居るでしょうか、自分は河口左側、夜釣り隊の隙間に入れさせてもらいました、自分の廻りはヒットが出ていませんが、河口付近で何本か上がった様子、見に行くと河口のど真ん中が開いており、即移動しました。
沖の岩礁左側にキャストしスローリトリーブするとヒット!軽く暴れながら上がってきたのは小ぶりのオスでした、その後廻りでもポツポツ釣れ始め集中しますが自分にはアタリ来ず6時半に朝の部は終了しました。 ここもヒグマ出没地帯(写真の国道下の川沿いに降りてきます)以前自分も近距離で目撃しているので、後ろを気にしての釣りでした。
宿に戻って朝飯食らって一服、昼の部は幌別川河口に行く予定、駐車する場所の話を女将さんにしたら、釣り場まで送迎してくれることになりました、10年以上のお付き合い、話してみるものですね!
現地到着10時前、今日は河口右岸にお店を開きました、夕方までのロングランなので3脚にはフカセ用とルアー用の2本のタックルを準備、休憩用の椅子もセットして完璧です。気になるのは、背後がすぐにヒグマさんの玄関口ということ、「昨日の朝も来てました」との情報もあり、もし来たらコンビニで買ったおにぎりを藪に投げて気を逸らし逃げる作戦、冷静に対応できるかは自信がありませんが・・・
朝組が帰られた後なので河口近くの好ポイントに入釣し30m沖を狙います、3投目くらいでヒット!自分の立ち位置の後ろは子砂利、リーリングしながら後ろに下がるスタイルで難なくゲット、今回もオス、そろそろハラコ(イクラ)が魅力のメスがほしかったのですがチト残念、その後も30分間隔位ヒットが出てお昼までに2匹のオスを追加しました。
昼食を終え昼下がりのマッタリ時間、自分のやってた場所にフライマンが入り、ナカナカ動きません、おまけにお開いたお店の真正面に入ったため針のついたラインが顔面傍を通過、水飛沫が来るくらいなら我慢しますが、ちょっと危ないので椅子をズラしました、フライをされる方は正面ばかりではなく後ろにも気配りしてほしいものです。
久々にロッドチェンジしルアー竿であちこち狙いますがアタリ無し、お店正面のフライマンが去った16時頃、フカセ竿にチェンジしてAMに釣れた場所入り2投目でアタリ、今回は待望のメスでした!
17時を過ぎて撤収準備に入りました、この時間にちょっとした群れが入ったようで釣り場が活気立ちましたが、本日は十分満足、昼の部はオス3匹、メス1匹、生きていたオスは海にお帰りしてもらって、keepは3匹です、オスとメスの顔分かりますかねぇ~(真ん中の優しそうな顔がメスです)
★3日目(8/14)★
本日最終日、昨日同様に朝はフンベ行き、昨日以上にアタリが少なく全体で3本くらいでした、自分はバラシ1回、手前10mまで来て逃げていきました、引き味を楽しめただけマシでした、たぶんオスでしょう、今期のフンベは全般的に貧果でした。
朝飯後にまた幌別川まで送迎をお願いして、8時半に入釣しました。 昨日の好ポイントも空いていたのでさっそく始めますが、本日は全然アタリ無し、廻りも全くヒットしている気配がありません、釣れなくなると朝の部の方々がどんどん撤収してしまいました。
それでも9時半過ぎに廻りで竿を出されている方全員にヒット!大きな群れが入ってきたようです、自分もすぐさま再開、1投目でメスをGET、ストリンガーに掛けて、エサ換えし、また竿出し、3投目くらいでまたヒット、これもメスでした。 その後群れが去ったのか、全体的に沈黙してしまいました。
台風の接近によるものか、強風が吹き荒れ始めだんだん釣りにくくなり、11時半に撤収となりました。
ここ2~3年の知床釣行では1~2匹の貧果が続いていましたが、今回は8匹の釣果、満足の結果でございました。
運良く釣りをした3日間は好天にも恵まれ、知床の大自然のなかで日常を忘れて釣りに没頭することができました、また来年ですね!
<釣行データ>
場所:北海道網走郡知床ウトロ方面 日時:2016年8月12~14日(金~日) 天気:晴れ 釣果:カラフトマス60㎝位 8匹(♂:5、♀:3)
<タックル>
竿:シマノCARDIFF 83ML リール:シマノSTELLA
C3000