『アトミックスライダー投』の使用感

とうとう拙者さんでも『アトミックスライダー投』が発売開始されました！



70年代はじめに投げ釣りに熱中したものの、その後40年近く投げ釣りから離れ、数年前に復活したばかり自分にとって「ナイロンは弱くて使いにくいライン」でした。
当時はナイロンオンリーだったし、リールの性能だって今とは比べ物にならず糸ヨレも激しかった。ナイロンという響きに良いイメージはなかったのです。

復活後、暫くはPEオンリーでした。PEにしたって馴染みはないので、投げ専用の染め分けラインからファイヤーラインなどの単色モノ、挙句よつあみのジギングラインにまで手を出して試行錯誤したものです。
PEでは不都合な場所、たとえば船が近くを通る野島防波堤や福浦などでは沈みの良いフロロラインを使っていました。

そして昨年このアトミックスライダーが登場。発売前から噂を聞いていたこともあり、早速飛びついた次第。
昔はナイロン5号がメインで、3号だと相当弱く、またテーパー力糸さえあまり普及していない（というか高価でなかなか買えなかった）ので力糸はだいたい10号ナイロンを直結で結んでました。その記憶から「3号では不安がある…」と5号をまず導入したのですが使ってびっくり！5号でテーパーをしっかり結んで使うと、根掛りの際にラインを切るのさえ大変な強度です。

で、3号3千メートル巻きを導入。今ではカレイ狙いも、三浦あたりでの真鯛狙いでも3号がメインです。5号は殆ど出番なし。せいぜい4号まで。

やがて周囲のお仲間、はちべいさん、まーちゃんさん、投魂娘ご夫妻さんなども続々導入するように！

さて、使用感ですが強さは今さら言うまでもない。それ以上に気に入ったのは他のナイロンに比べて間違いなく伸びが少ない。どこまで伸びるねん？の安物ナイロンに比べ明らかにヨレやパーマが減少する。魚が掛かってからのやり取りもいい感じです。

力糸を結ぶ際はだいたい2号上がメド。強度差や根掛り時の高切れリスク、大物を取り込む際を考えてのことです。
自分の場合、3号だと5号～12号のナイロンテーパーを使用します。その程度の太さの差ならブラッドノットで結んでも大丈夫。あ、言うまでもないですが必ず結束部を湿らせてから締めこんでくださいね。いくら強いラインでもナイロンですから熱でかなり弱ります。

色はオレンジとイエローグリーン。両方を併用して質の差は感じませんが、はちべいさんに言わせると「オレンジの方がしなやかな気がする。グリーンは固くてやや結束に不安を感じる」とのことでしたが、僕はあまり感じません。鈍いのか…昼間の視認性はオレンジが優れてます。

交換時期の目安ですが、根ズレで傷付いた際や高切れで短くなった時はいうまでもないが、蛍光発色がくすんできたら交換を考えるか、上下逆に巻き変えればいいでしょう。
使い方にもよりますが、自分の場合5回程度で逆巻きにし、さらに3度ほどの使用を巻き替えメドとしてます。

1千mと3千mのラインアップですから下糸を巻いたりする手間も少なく、巻き量の調整が容易。これはありがたい。どんな投げスプールでも使いやすくコストパフォーマンス面も合格。

今は2号と3号のPE以外はすべてこのラインを巻いている。カワハギや根にぶっこむような釣り以外は90%以上このラインを使うようになった。
今は3号メインで使っていますが、次は2号か2.5号を導入しようと考えています。

拙者さんにもオススメしていた品だったのですが、こちらでも販売開始になってとても良かったと思います