概況報告 ~ 11月第4週の東京湾カレイ
11月初旬には各地でよく釣れていたカレイですが、中旬に中弛み?気温上昇や南寄りの風が影響したのか、再びエサ取り攻撃に悩まされる展開が多かったようです。
20日は全日本サーフの「全日本カレイ選手権」でした。直前までの大雨、強風のため釣りになるかどうかという瀬戸際でしたが、日曜は何とか雨も上がって「釣りそのものはできる」という状況まで天候回復しました。
しかしながらあれほどの季節はずれともいえる南寄り強風と降雨量でしたから場所選びは最後の最後まで苦労しました。うみかぜ公園とも考え、受付後に様子を伺いに行きましたが明け方前の時点で既に竿が林立。諦めて走水の地磯まで戻りました。
潮は濁りがありましたが、夜が明けてからは前日までの荒天が嘘のように穏やかな天気に。少し凪ぎ過ぎるぐらいになって、あがってくるのはキス、ベラ、そして大き目の海タナゴ。ほぼ入れ食い状態です。どう頑張ってもカレイの姿は無しでした。
祝日23日は福浦へ。お昼前からの出撃でしたので既に東岸は満席状態。南岸へ移動し、隙間で竿を出します。
この日も穏やかな凪でしたがなんとか40cm弱を1枚。
翌日は福浦東岸壁へ。前日と打って変わって南、もしくは西からの爆風です。しかも大潮なのに潮が全く効かず(何時も通り流れない)、苦労しましたが、潮変わりのタイミングでチョイ投げの竿に36cmが1枚。結局両日ともに1枚づつ、追加は無しでした。
24日は仲間の大物名人まーちゃん氏が明け方からうみかぜ公園で竿を出していたようですが、フグの猛攻を受けて撃沈。周辺でも殆ど釣れていなかったようです。「この風ではダメです」と。
釣れたカレイの抱卵状況を見てもまだ乗っ込みが終わったわけではないと思うのですが、今シーズンは型はそこそこながら数が揃わない日が多いようです。
地震や台風等で底の形状が変わったりポイントが昨年と異なる場所も多いようですが、いずれのポイントでも案外近い距離で出ています。23日の40cmは3色、24日の36cmに至っては、3色に投入後1色まで持ってきてからのヒットでした。本当に直下。
エサに関しては岩イソメか青イソメ。その日によって当たりに違いはありますが、特に差は見受けられません。コスト重視なら青イソメ、何が何でも、なら岩イソメも併用すべきでしょう。
エサ取りが湧いている場所も多いので、針数は1本で十分だと思います。その代わり、青イソメなら5匹以上房掛けにするなどたっぷりとアピールしたほうが良いでしょう。
カレイは明け方や夕マヅメなど時間の時合よりやはり潮です。昨日の福浦でも痛感しましたが、大潮の上げ潮にもかかわらず、潮位が上がってくるのに潮が流れないような日はダメです。潮汐表通り流れる日の潮変わり前後が時合になります。
これはあくまでも経験則と知り合い連中の意見ですが、横浜~横須賀一体で追い風になる日、つまり南や南西風の強い日は余り釣れない。気温が高く南西の強風が吹くような日は期待薄です。ベタ凪もそんなに結果は出ていない。それで潮の効きが悪ければかなり悪い状況です。
人間にとってコンディションの良い日はカレイにとっては(?)なのかもしれません。
結局粘るしかない…。カレイはいつ出るのか本当に難しい。1日粘って1枚出れば良い方かもしれませんが、やはり粘った人に結果は出てます。
個人的には(混雑もありますから)竿数は3本も出せば十分だと思います。手返しの効率やエサ取りを考えれば数出しても確率が上がるとは思えない。
私自身はたいてい2本しか出しませんが、周囲の方と釣果が大きく違った経験は殆どありません。むしろオマツリでの時間ロスの少なさ(数出せば自己オマツリも増える)や手返しを考えれば放置するだけでは駄目なカレイですので「マメさ」が結果を呼ぶと信じています。
道糸はナイロンがいいでしょう。混雑でオマツリした場合PEだと解くのが大変です。船道で竿を出すことが多い上、遠投不要なポイントが大半ですのでPEにすべき理由が見当たりません。特に福浦南岸、休日には1m間隔で竿が並ぶうみかぜ公園などPEは絶対に避けるべきです。
ヒトデに関してですが、福浦東岸や幸浦方面は海底にびっしり、というぐらいヒトデの巣です。畳1畳分で数十匹はいるんじゃないかというぐらい。
数分も放置すれば針の数だけヒトデのオンパレード。そういう意味でも仕掛けをマメに移動し、手際の良い手返し重視で臨んでいただきたいと思います。エサ取り以上にアタリが見えないヒトデにエサを先に確保されては絶対にカレイは釣れませんから。
皆さんも良い釣りを!
<データ>
スピンパワー425CX-T&425BX-T
06スピンパワー&03パワーエアロ
道糸ナイロン3号または4号 ナイロンテーパー
全遊動天秤または半遊動天秤 オモリ30号~35号
ハリスフロロ5号~6号(モトス使用の場合はフロロ10号)
改良カレイイレグ15号またはがまかつカレイ専用14号~16号
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コメント
NZ号さん、こんばんは
確実に釣果を出されておられるようで、良い感じですね~(^^)
アタリが出てからアワセを入れ、カレイの刺さり込む引き味を堪能し、目下から姿を現す、一連の“行為”にカレイ釣りの魅力を感じている自分ですので(多分NZ号さんも一緒だと思ってます)、ポチャ投げでは少し欲求不満になりますね!
道糸の考え方は、私も賛成です、自分はフロロを愛用していますが、PEの必要性は感じないですね!
またのご報告を期待しておりま~す!!
投稿: 見学人 | 2011年11月26日 (土) 20時33分
→ 見学人さんへ
こまめに通ってる割りに確率は悪いですよ、今年は。
遠くから近づくに釣れ潜るような強い引き、そして浮かび上がってきた瞬間、、、たまりませんね!
僕もフロロ使ってましたが良いナイロン見つけてからはそれ一本になりました。カレイに限らず本当にPEは使わなくなりました。
あと暫くの前半戦、もう少し数を出してみたいと思ってます。
投稿: nz | 2011年11月27日 (日) 00時07分
こんにちは。
ほぼ同エリアで投げ釣りをしているので、毎回興味深く拝見しております。
私は場所によって「ナイロン」「PE」を使い分けておりますが、
うみかぜ公園はPE派なんですよ。
確かに、あそこの釣り人数を見ると正直PEは使いたくないですし
お祭りも何回もあります。
ただあのPE独自のカレイが「クンクン」して寄ってくる感触がたまらなく好きで使っちゃうんです。
うみかぜ公園も住宅展示場側に行くと、「投げ」の常連さんばかり
なのでお祭りしても「派手」な絡まりは比較的少ないですしマナー
もいいので、あまり嫌な気分にはなりません。
(それでも絡まるときはからまりますが)
今後も楽しく、カレイ釣りの参考にさせて頂きます。
投稿: しゃけ | 2011年11月27日 (日) 09時37分
→ しゃけさんへ
仰ることよく分かります。僕も昨シーズンまではPEが大半でしたから。
びんびん伝わってくる感触がたまりませんよね。
でも老眼の進行で、もはや細PEでは厳しいのが現実です…。
確かにうみかぜも展示場から北は投げオンリーに等しいですから、混んでいても釣りはしやすいですね。僕も常連さんに色々教えていただいたり、親切にしてもらった経験があります。
是非良い釣りを!
投稿: nz | 2011年11月27日 (日) 23時52分