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2010年9月12日 (日)

事件発生!! ~ 油断禁物、観音崎

まだまだ暑い湘南です。

今週土曜は観音崎へ出向きました。8月に尺ギスを出したポイントです。

台風通過後少し涼しくなりましたが、また逆戻り。まさに残暑ですね。

志を同じくする全国ヘタレ投げ釣り師の皆さんもきっと同意してくださるでしょうが、とても陽の高い時間帯に釣りする気力はないのでエサ屋に寄って16時前に現地到着。さっそく地元民「はちべい氏」と合流しポイントへ向かいます。狙いは夕マズメからの大キス、真鯛です。

2本のEXをセット、1本を遠投、もう1本は根際に近投。仕掛けはいずれも1本針の大キス&真鯛兼用です。エサはチロリと岩イソメ。元気なアタリで上がってくるのはチャリコ。小さい。まさに掌サイズ。リリースです。

Img_0442

その後も同じようなサイズが3匹。全部リリース。夕方暗くなり始めてから青竿にはちべい氏から2匹頂いたユムシを装着して近投。特に反応はありません。チロリ&岩イソメにはデカフグ、ミニエイ、ゴンズイなど外道オンパレード。しかし全体としては静かな雰囲気です(これが嵐の前の静けさだったとは・・・)。

当日は新月直後の大潮ですから干満差が最大です。18時過ぎの横浜港の潮位が2メートル。それにしても今まで経験したことがないくらい高く感じる。いつもなら問題のない足場にも大きな波の時には全体を潮が洗い三脚や足場部分にも潮が上がってきます。流れもそれなりにあり、沖の根の周りには大きな潮目やぶつかってできる逆さ波が立っていて非常に雰囲気はいい。こんな日柄、釣れそうに思いますよね?そう思って緊張感を持てばよかったのですが・・・。

ユムシを付けていた仕掛けがチモトからフグに切られ「このユムシ無くなったら虫えさ使うから」と同仕掛で19時過ぎて最後のユムシを装着、左に近投。銀竿にはチロリをたっぷりとつけ正面に遠投。背後から吹く強い風に長袖シャツを羽織ります。

潮が引き始めて少し潮位が下がった19時半頃、銀竿をこまめに打ち返し、着水後暫く手持ちしているとグググーといい引きのアタリが来ます。そのまま合わせを入れて磯の前迄出て巻き始めると左の青竿に事件が・・・

ガッシャーン  ・・・   ズボズボズブ・・・・・・・・・

一瞬の出来事!何が起こったのか??既に竿は海中へ。。。

気付いたら青竿が海中に引っ張り込まれています。竿尻を跳ね上げるとか、三脚をなぎ倒すとかそんなレベルじゃない。あっという間の海中一直線。銀竿を巻く手を止め追いかけますが既に三脚ごと目の前の一段低いテラス部分を越えて海中へ沈んでしまっています。銀竿を巻いて引っ掛けようともがきますがどうにもならない。竿先ライトのグリーンが水中で輝いています。磯の先端まで出ても4メートルの竿ではもう届かない範囲です。三脚は逆さまになって足2本を水面に辛うじて出しています。

自覚していませんでしたが、反射的に満潮で沈んだ先端のテラス部分に腰近くまで浸かっており、自分も危険な状態・・・ブーツではなく半パンにサンダルだから咄嗟に入ってしまった。テラス部分から先は背が立たない深さですのでもうそれ以上は入れません。。。

少し離れたポイントにいて気付いたはちべい氏がタモ網を持って駆けつけてくれ、先端まで出て網を伸ばし逆さまになったゴールデンミーン三脚の足に網を引っ掛けてくれました。何とか届いた!!引っ張り込み、ラッキーなことにそのまま三脚に絡んでいた青竿の元竿をキャッチ、回収できました。本当にラッキーでした。

はちべい氏の機転と迅速な「網入れ」がなければ・・・

銀竿が大きく撓っているのに気付きタモを手に準備してくれたいたようです。それが手持ちの銀竿ではなくもう1本の竿先ライトが海中に吹っ飛ぶ様を見て一気に駆けつけてくれた次第で。

単身ならアウトでした。夜釣りは一人でいったらダメですね。教訓。仲間が一緒で良かった。皆さんも危険な夜釣りは同行者と!

以下状況分析と今後の教訓。

・どうせ釣れないと完全に油断

・ドラグを緩めずガチガチ状態だった

・尻手ロープも持参なし(竿には環がつけてある)

・余程の場所でないと「どうせ使わん」とタモ網を持参しない

・雑魚の釣れない静かな日ほど一発に要注意

・エサが海中にある以上、どんな時にも可能性はある

・マメなドラグ調整と状態確認、尻手ロープ装着、準備は万端に

・大物狙いではタモ網セットは必須

結果的にラッキーだったのは、虫エサ用のカレイイレグ15号針&5号フロロにそのまま「ユムシも小さいしどうせ釣れへんからこのままでエエやろ」と仕掛け替えせずユムシを付けたこと。これがハリス10号等の頑強仕様ならきっと簡単にはハリス切れせずもっと竿が持っていかれたと思われるからです。

実際、一気に持っていかれ三脚が逆さまになって海面に足を出していた時には、三脚なり竿なりの何処かがテラス部分にでも引っかかり、その時点で既にハリスが切れていたと思われます。そこまでは一気に、本当にあっという間に吹っ飛ばされましたがその時点で止まったようでしたからね。闇夜でしたので今でも竿先ライトの動きだけは覚えています。気付いた時には海の中でそれが一気に先へ進み水中で怪しく光っていました。それにしてもハリス切れが不幸中の幸いとは情けなか…。

Img_0443 Img_0444

竿を見ると元竿から2番までびっしりと擦り傷です。それ以上に、リールシートのエポキシ部分に巻いていたグリップテープが割けて深く破れています。巻いていなかったら間違いなくもっと重症でした。青竿を回収しようともがいた銀竿にも竿先根元から2本分ずらっと擦り傷・・・。

消すことのできない派手な痕跡が、この先も心の傷になるわけですが、これを見るたびに緊張感が持てるかと。

♪竿の傷なら癒せるけれど、心の痛手は癒せはしない♪ by julie

教訓

過ちを忘れない   

同じ過ちは犯さない

どんな時もちゃんとタモ網をセットするはちべい氏。磯場だとしっかりライフジャケットを着ているはちべい氏。初心に帰って気合いれ直さんとなあ・・・。

<データ>

プロサーフ425EX-T   スピンパワー405EX-T  03パワーエアロ 

ダイワPEハイドロマックス3号 力糸PE5号

遊動天秤25号+拙者全遊動砂ズリ ハリスフロロ5号 カレイイレグ15号1本針   

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by NZ号」カテゴリの記事

コメント

nz号さん、こんばんは。

まずはnz号さんに怪我が無かったことが一番です。
無事でなによりでした。

次回は竿を持っていったヤツを仕留めて下さいね。
青竿、銀竿のキズを癒すためにも・・。

投稿: BOZU | 2010年9月12日 (日) 23時07分

NZさん
お久しぶりです!
怪我も無く何よりです…
「地合いは突然やって来る」ですね。
私も経験あります。活性の良い時は二本の竿に同時に当たりが来ますよね。
しかし竿がロケット発射するような当たりは経験が無いです。きっと弩級の真鯛に違いありません!
台風が去って若干秋らしくなって、深場に潜っていたお魚ちゃんも腹を空かせてるに違い無いでしょう。(笑)
そろそろ始動ですかね!

投稿: まーちゃん | 2010年9月13日 (月) 05時15分

『不幸中の幸い』はNZ号さんがご無事だったことです

ホントに大事に至らず、何よりでした
僕は基本的に準備万端な方なんですが、今回のエピソードを教訓として『安全第一』の釣行を改めて心がけたいと思います

しかし、竿を引きずり込んだ『犯人』のツラ…拝まないわけにはいかないですね

闘魂燃え上がらせて頑張って下さい

投稿: 投人ボビー | 2010年9月13日 (月) 18時16分

⇒ BOZUさん

いつもご支援感謝です。はい、怪我がなくて何よりでした。遠からずケジメをつけたいと思っております・・・。

投稿: nz | 2010年9月15日 (水) 13時15分

⇒ 投人ボビーさん

お気遣い感謝します。安全第一、地形が頭に叩き込まれている磯だから良かったものの…という思いです。

「冒険家は臆病でないといけない」は故植村直己さんの言葉ですが、これを教訓に本来のビビリ精神でネジ巻き直します!

投稿: nz | 2010年9月15日 (水) 13時18分

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