伊豆でも大型には巡り合えず ～ 三浦で試行錯誤と新規開拓

夏らしい、といえば夏らしい。

「梅雨明け10日」という言葉がありますが、梅雨明けたらカンカンの夏というのが本来の姿。それにしても、この熱気と湿度はもはやタイランド以上。むかし何度も長期逗留したタイの南の孤島群より暑い。少なくとも島にはエアコンはなかったですからね（そもそも当時は電力自体がなかったが）。島はまだ風があって過ごしやすいですが、日本は年々熱帯化している様子。東京や大阪の湿気地獄、バンコクやホーチミン、クアラルンプールなんかを凌ぐ熱帯の街になったのかもしれません。

きっと海も煮えていることでしょう。魚の気持ちになれば天秤が届く浅い場所でフラフラとエサを追いかけているとは思えない。思えませんが試さないと分からん。

7月24日予告どおり満を持して伊豆に出撃しましたが釣れたのは上記のカサゴや写真に撮るまでもない30センチ未満のチャリコのみ。完敗です。

その後、カレイ季節にだけ行く福浦ででっぷり太った（何故この真夏に太ってる？）キスを釣ったりしてお茶を濁していました。

先週土曜、はちべい氏と「観音崎でなく新しい場所へ行きましょう」と以前から気になっていた三浦半島大畑崎へ向かいました。車を持たない氏を観音崎で拾い西走。土曜夕方ですから三浦海岸近辺は渋滞。予想以上に時間が掛かりましたがナビを頼りに初場所へ。三浦半島南部の丘陵地帯には広大な畑群が広がりますが、その中を蜘蛛の巣のように広がる農道を通過して海岸線に出ます。それが狭い、当たり前ですが。3ナンバーミニバンではカツカツ。当然対向車が来たら退避も出来ない。なんとか海の手前まで到達、今度は前日来の雨で舗装の切れた先がぐちゃぐちゃ。轍が深く前進躊躇…。

「まず手前の待避所に車を止めて歩いて様子を見ましょう」で話がまとまり徒歩で海岸線へ。土曜ですので多くのキャンパーが集合していて駐車場にもそこそこの車。目指すポイントは先端まで出ても目視できず見える範囲には結構な数の磯釣り師、ウキ釣り師の姿があります。

車に戻って検討。四駆でなくても入れることは分かりましたがどうしても泥濘の中進む気になれず、また止めてから何百メートルも歩いて先客がいた時の落胆を考え出た結論は「移動」。雨崎を目指します。

道中、江奈の港に差し掛かったときにはちべい氏「ちょっと入ってみませんか」。いつも通過するだけの場所でした。右折して進むと広大なスペースがあり堤防も見えます。堤防は入り禁のようですが付け根に何台もの車が止まっており、先の磯を見ると多くの釣り人。

「やってみたいなあ」「「やってみますか？」「やりましょう」「釣り場があるかどうかも分からんので道具整理して行きましょう」。

お互い1本だけ竿を持ってコンパクトな荷物で磯への道に降りました。道中各所に磯釣り師。結局約500メートル歩いて目の前に剣崎灯台が見える磯に陣取りました。

 

3色越えると砂地です。きれいな溝になっている様子。5～6色くらいで向いの根に到達ですから狭い溝ですが。

はちべい氏は明るいうちからユムシ。僕はチロリ。画像のチャリコやキスが上がりますが強い南風（右からの横風）でナイロンではアタリがとれず苦戦。日没前後まで、という前提で入ったのですが、曲りなりにも「真鯛」がいたので粘ることに。しかしユムシには反応なく、チロリ、青イソにはキス。暗くなると真アナゴのオンパレードです。投げる毎に、という入れ食い状態。ミニエイも。

結局、アナゴ以外の気配がないまま21時過ぎに納竿。

帰宅後、航空画像で調べると狭い範囲ですがしっかりと藻場混じりの砂地が帯状に広がっており、なかなか好みの場所です。今更三浦半島に投げ釣り師未開拓の場所、地磯など残っていませんが、自分にとっての初場所、大畑崎とともに、この松輪もまた次回に期待、となりました。

いつまで続く、「次回に期待」・・・