思わぬ外道にびっくり ～ 再び観音崎の磯で

前回の釣行以来、連日の雨雨雨。1週間過ぎた土曜日、奇跡的な晴れ間が現れました。晴れても連日の強い南風で釣り場は東京湾側のみ。必然的に再び観音崎です。

16時頃釣り場に到着すると見慣れた先客が。関東の大物投げ釣り師必見のサイト「MidNight Casters」の常連「いるか」さんです。6月に同じ場所ではちべい氏を介して知り合いになった若手キャスター。この場所でクロダイやマダイを上げておられる先達です。若いのにルアーやエギに浮気せず今どき投げ釣りに熱を上げるなんて見上げた好青年です。そういやあ、僕が投げ釣りに熱中していた40年近く前は海の釣りといえば投げと磯。関西でしたので乗合船も殆ど存在せず。それを思えば釣りのバリエーションも様々に増えたものですな。実際、投げ竿だってグラスの並継だけ。だから大物狙いもキス専門もない。分かり難い言い方になりますが「投げ釣り師は等しくみんな投げ釣り師」でしたねえ…。

さて。いるかさん曰く、「網入ってますね」。白いブイが4色～5色に浮かんでいます。刺し網？巻き網？熱心な彼はオモリだけでサビき網＆ロープの存在を探っています。僕ならそこをはずして適当に投げるか場所変えたらそれで終り。こういう部分が自分と違いますね、マジメな釣り師です。見習わないといけません～。

どうやらブイの間を通り越さない限り大丈夫そうなんで、2人並んで釣り座を構えます。はちべい氏にお願いしていたエサを彼が持ってきてくれたので釣り開始。エサは60グラムの岩イソ、2匹のユムシだけ。あとは塩締めの岩イソ少々。

暫くしているかさんの竿が根掛り？「ロープか網に掛かったんですかねー」ずるずると手元に寄ってくるので嫌な気配。魚ではないのは確実です。ただロープや網であれば何処かの時点でガッチリ固まって高切れかハリス切れしますが、どんどん寄ってくる。やがてプカっと浮かび上がったのは網フタ付バッカンです。ボート釣り師の落し物か？なんとファスナーがちゃんと閉じていて中には生きたキュウセンが2匹！さかなは海に返して釣り再開。そしているかさんのユムシ仕掛のドラグが鳴り、竿が弧を描きます。「乗った！」といういるかさんの威勢の良い声の直後に「あ、バレました」。上げてみたらハリス切れ。なんでしょうね、本当に。

僕も先週のようなことがあってはいけないので、1本はキス狙いですが全体に太仕掛。もう1本も明るいうちは岩イソですが、この日のために研究を重ねた特殊なロング砂ズリやチモトを工夫したハリス8号のマダイ用仕掛です。

ベラのような小アタリ、フグと思われるエサ取りの活性は高いのですがキスやマダイの反応はありません。雨続きのせいか、潮も濁って見えます。

やがて日没前に小気味の良いアタリ。しかしまたフグかベラやろうとしばらく放置。次のアタリを待ちますが反応が無いので竿を手に取るとブルブルとキレイな魚信が伝わります。確実に針に乗った感触なので巻き上げてくるとなかなか抵抗してくれます。力糸の先辺りで浮かんできた魚体は白く見える。マダイ？いや・・・・カレイです。正真正銘のマコガレイ。サイズは木っ葉並み28センチですが、7月にカレイとは少々驚きです。

17時過ぎが満潮で、勝負は日没直後までだろうと踏んでいたのでユムシを放り込みますがショウサイフグか何かの仕業かハリスごと去りぬ、が一度二度でユムシも無くなり、20過ぎに納竿。前回のようなアタリは味わえませんでした。

その後はちべい氏から聞いた話では、我々が撤収後も粘っておられたいるかさん、23時ごろにドラグを鳴らされたのですが、またしても無念のハリス切れだったようです。8号フロロを切られるとなると道糸を含めラインシステム全体を見直して攻めないといけませんね。ひと夏、何とか正体を暴いてみせます。

＜データ＞

プロサーフ425BX-T＋PAスピンパワー　2セット

道糸PE ガリスウルトラジグマン3号　＋　力糸 同6号9メートル

遊動天秤30号＋80cm「四網ナイロン手釣り糸」使用砂ズリ＋フロロ8号 コウジマダイ17号1本針＋ルミコ　

自作砂ズリ25cm直結スーパーシグナルⅡ（30号オモリ）＋フロロ5号 カレイイレグ14号1本針

岩イソメ、ユムシ

中潮　17時半頃満潮　南寄り強風