遠く果てしなく続く道 ～ マダイあれこれ どーでもいい話

最近、マダイばかりを追っていることに気付きました。

実を言いますと、、、マダイに興味は無かったのです。昨年投げ釣りを再開してから殆ど狙ったことはありませんでした。その理由は…豪州＆ＮＺでかなりウンザリするぐらい釣ったから…特にＮＺでは「またマダイか！サバはどこや、アジは？カサゴは？」という感じで、ナンボでも釣れるマダイに嫌気が差し、自分や家族の食味好みであったマトウダイやシマアジ、マアジやイカ等ばかりを追っていたからなんです。

書くとニュアンスが難しく贅沢な話ですが、イヤミでもなんでもなく釣れ過ぎる対象にはすぐに興醒めするので。しかし日本に落ち着いてはや5年以上。晴れた日に稲村ガ崎から富士山が見えれば今でも感動するし、元から米のメシと風呂がないと生きていけない自分には（海外で暮らした人ほど日本好き、日本に拘るものです）

「日本の花は・・桜やな？山は・・富士やな？そしたら魚は？カレイ・・キス・・いや、マダイや！！」

ということで。

よう分からん脈絡ですが、考えれば日本の繊細で高性能な道具で釣るマダイは釣り味も良く、さらに水っぽくて旨いとは思えなかったＮＺのマダイに比べればきっと味も違うはず。だから必ず釣ってみたいマダイ。チャリコじゃダメ。でも単独遠征（伊豆でも十分遠征）の性根はないので「近場でなんとか！」と多少の実績を耳にする観音崎へ通ってる次第です。

実は前回以降も、水曜、土曜と半夜釣りに出たのですが、いずれも竿を持って行かれるアタリがありながらスッポ抜け、ハリス切れと毎度同じ過ちの日々です。マダイであった証拠などどこにもなくサメやエイの類かもしれませんがこうなると意地ですね。

3連休の最後沼津でリベンジ予定でしたが、同行予定者が用事で行けなくなり、僕自身も大渋滞のこの湘南から抜け出す熱意もなく、家で「次はもう逃さんぞ」と、仕掛開発に勤しみました。

前回はフロロ6号ハリスを切られました。道糸やポイント距離を考えれば限界に近いので、ハリスを「ガリス　シーハンター10号」で。針はＮＺで買ってきた環付のマダイ針。完全結びで結束し夜光熱収縮パイプを被せます。電車結びでフロロ10号１m強モトスに結束。結束部には夜光ウキゴム、ここに釣り場でルミコを通します。これで次回は必ず引っ張り上げます。もう許さん、観音崎のでかいヤツ（サメやったりして？！）

軽くてハサミでもなかなか切れないシーハンター。しかも伸びもある。これで根ズレやフグに対応できる。余り根掛りは心配ない場所なのでこんな仕掛が可能なのですが、道糸にも最強PEのガリスウルトラジグマン3号を使い（力糸は同5号9メートル）ある程度の飛距離も確保できる、というわけ。

思惑通り行くかな？九州組BOZUさんも仰っていましたが、だいたい小物仕掛に大型が飛び付いて持っていかれ、よーしこれならどや！と用意した大物仕掛に本命はなかなか来ないもので…

その後家族と晩メシに行き、子供の付き合いでツ〇ヤに流れた時ですが、ポケットの携帯がブルブル。「まーちゃん」です。断念した僕とはまったく別行動で今日の夜から沼津へ出陣されていたのです。

タイトルは「捕りました」だと！

夜間の携帯画像ですから不鮮明ですがマダイには違いない。50センチ越えですね・・・おめでとう！執念と根性が実ったようです。僕のような性根では出会い頭しか可能性がない。しかし釣行断念した僕にしたらそれはまるで買わなかった時に限って当たる競馬予想のようなものです、はーあ。

負け続け、「今週こそは休もう」と思い、軽く予想だけは立てました、と。競馬でも株でも負けが込んだらリズムや流れを変える意味でも「休むも勝負」というアレですね。で・・・競馬中継を見ていたらなんと前夜の予想通りの結果に腰が抜ける。「なんで今回走るねん、どないなってんねん！」と。

「ああ、買っていれば…最後の勝負に出ていれば…」そんな空しい虚しい気持ちでございます。競馬をやらなくなってかなりの年月が過ぎますが（若い頃には予想屋もやっていました…）、こういう経験、敗北の無念だけは鮮明に覚えているものですねぇ。でもなんぼ負けても学習していないけど（だから何度も負ける）。

そうなると「次こそは」と鼻息が荒くなる次回は間違いなく予想が外れる順番ですが～～～だからといって座視していたらそれは正しいバクチ打ちのあり方ではない！勝てば快哉、負けても快楽。バクチの道は深い。釣りも同じ。張ってナンボ竿出してナンボです。

明日・・・行こかな？