別冊 NZの釣り~その他編 イカ・ホウボウ・・・・
いろいろな事情でなかなか釣りに出かけられないので、NZの釣り続編です。
ご存知ホウボウ。向こうでは「ガーナード」。
オークランドから西北に100キロ少々走ると大きな湾があり、そこに延びる唯一の桟橋で。いつ行っても殆どミルクコーヒー色に近い潮色ですが、これは下げ潮の際に何十本も流入する小川の濁りのため。上げの時はやや緑がかる。そして激流。湾奥なので干満差が激しい。大潮なら3メートル近かったかと。きっと有明海とかそういう内海と同じ条件なんでしょう。
普通に考えればとても投げで狙うようなポイントではなかったのですが、風光明媚であったこと、さほど遠くなかったことで何度か通った場所です。サメやマダイも釣れました。エサはカツオの切り身。仕掛はスパイク付きオモリの胴付。根掛りのない場所だったのでこれがベストでした。残念ながら現地の写真は発見できませんでしたが。
ガーナードの釣果は白身刺身が恋しい時に大変ありがたいものでした。向こうでも白身魚は人気で(名物フィッシュ&チップス!)。マダイは勿論、ホウボウ、マトウダイ、タカノハダイ等が魚屋さんの定番です。マダイは日本にも輸出されるほどの定番フィッシュでしたが、マトウダイの魚影が非常に濃く、ヒラマサ狙いのアジ泳がせの外道でよく釣れました。40センチオーバーを何度か釣りました。
家の近所の桟橋で釣れたイカ、主に冬場に釣れました。南半球で季節が正反対ですから6月から10月ぐらい。
ところでこのイカ、日本の何イカに近いんでしょう?どうみてもアオリではない。
イカを釣るようになったきっかけは日本人居住者からの情報でした。「マイランギベイでイカ釣れるみたいですよ」と。当時はエギの存在さえ知らない有様でしたから(もちろん日本でのアオリイカブームも知らない)、どんな仕掛を使えばいいかも分からない。現地で売ってる「スッテ」のようなものを買って試しましたが何度掛けてもバレる。で、日本へ一時帰国した際に色々エギを買って持ち込んだわけです。そうすると俄然釣果が上がり始めました。
底が見えるほどの浅瀬にやってくるので、シャクリでやればエギを失う。エギを失っては向こうで補充出来ないので(現在はかなり売ってるようですが)考え出したのが電気ウキ下に付けて流す釣法です。段差で2本エギを付け、ダブルで釣れたこともあります。
1年目は試行錯誤が実ってかなりの釣果を上げたものです。やがて台湾人、韓国人が我々ジャパニーズ釣法を見よう見まねで真似始め、イカ好きが大集結し始めると桟橋が夜毎大混雑。年毎に釣果が落ちましたが・・・。
最後にカレイの話。オーストラリアでは釣れなかった「カレイ」がNZで釣れないかと、渡航当初は色々調べました。
日本の感覚で生息場所や釣れそうな場所の目っこをつけるのですが、以前も書いたようにNZではイソメ、ゴカイの類が一切入手できない。売っていないだけなのか生息もしていないのかは未だに不明。だから魚屋にずらっと並ぶカレイが何を食ってるかさえ分からない。随分現地の釣具屋はじめ色々な人に聞きましたが、口を揃えて言うのは「カレイなんて誰も釣らない、あれはモリやヤスで刺すものだ」「何を食ってるかは知らない、貝ではないか?」程度でした。
調べても分からない上に、日本から「バイオワーム」等を持ち込んでオークランド近郊の様々な場所で試しましたがカレイは釣れずじまい。北米なんかではカレイも釣るようですが(雑誌で見た)、10年住んでカレイを釣り上げることが出来ないまま終わりました。魚屋には何種類ものカレイが並べられており、今思い出すと、北海道に生息するようなカレイであったかと。釣り方と場所さえ発見できれば楽しめるとは思うのですが・・・。
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