別冊 NZの釣り~シマアジ編
95年から10年住んだNZでの釣り記録、一部を紹介します。
NZといえばヒラマサとマダイです。いずれも釣り魚としての世界記録はNZで出ていると聞いたこともあります。僕は観た事がないのですが、シマノのサイトでもNZの釣りビデオがあるとか。NZは知る人ぞ知る大物の聖地でもあるようです。
お隣、オーストラリアとは南北両島を取り巻く海流が違うので魚も若干異なります。NZにはキス、クロダイ、マゴチがいません。オーストラリアよりも狙う魚種は減ります。そしていわゆるイソメ類のエサが存在しません。エサはほぼすべてサンマやカツオなどの身エサです。エビも殆ど使いません。少なくとも自分が住んでいた05年まで使ったことはありませんでした。
そんなNZでも食うために時々釣りをしていましたが、オークランドの波止場ではマアジ。30センチオーバーが良く釣れました。そしてシマアジ、ホウボウ、マトウダイ。最後にイカです。名物ヒラマサは個人的に青物が好みではないこと、そしてマダイは余りにいくらでも釣れ左程旨く感じなかったので専門に狙ったことは殆どありません。
NZの最大都市、オークランド近郊の海は浅く、釣りに適した場所が少ない。オーストラリア同様、日本のような埋立地や漁港、波止場が殆ど存在しないので釣り場選びには困ります。実際、向こうの釣りといえば殆どがボートフィッシング。船舶ライセンスも非常に緩く、小さなクルーザーなら運転免許だけでOKでした(少なくとも当時は)。ですので仲間と小型クルーザーを借り、本来好みではないボート釣りにもよく行きました。オークランド近郊でもポイントさえはずさなければアジ(ムロアジ・マサバも)ならいくらでも釣れ、マダイもよく釣れました。
一度アジの生餌で泳がせを試みた際、多分ヒラマサの10キロクラスに引っ張りまわされてブチ切られたこともあります。当時はオーストラリア時代より若干進化して、ペンSSやアブの両軸リールを使っており、日本から船用PEやシーガーフロロも持ち込んでいましたが、彼の地の大物に対峙するための仕掛は想像以上のモノが必要だと何度も悟らされた次第です。
陸からの釣りとなると北の「ベイオブアイランド」方面や東の「コロマンデル」まで出かけます。そのあたりまで行けば自然一色。道中も旅行パンフで見るような羊が群れる牧歌光景が広がります。別荘地も点在し、あり得ないような環境の中、緑の中に屋敷が点在しています。
こちらはそのコロマンデル。有名な別荘地の近くで、これも河口(湾口か?)。シマアジ狙いです。手本もノウハウもないので、先オモリの胴付仕掛、先糸から上1,5メートルあたりに三叉サルカンを結び、そこから1メートルほどのハリスでの一本針。エサはサンマやカツオの切り身。アジも使いました。なぜか干潮時、特に底潮でしか釣れなかった記憶があります。当時はなんとも思わなかった景色ですが、今見ると美しいですね。
何度も大物に切られたりバラシがありましたが、こちらの画像のようなサイズ(40センチぐらい?)はコンスタントに釣れました。
今、もっと立派な道具と研究を重ねた仕掛、エサで攻めれば大物が上がるはずです。
下の写真はオークランド近郊(中心部から車で5分!)のビーチから出ている桟橋です。ここは有名な水族館「ケリータールトン~アンダーウォーターワールド」から伸びる桟橋で、近郊では唯一といっていい長桟橋ですからいつも陸っぱり釣り師で賑わっていました。
これは地元のイカツい兄ちゃん(NZ先住民である誇り高きマオリ族ですね)が上げた立派なシマアジです。
NZもご多分に漏れず、アジア人移民が急速に増えていますが、釣り熱心なのは台湾からの方という印象です。次に韓国移民。彼らとは仲良くもなったし、同じ桟橋でのイカ釣りなんかで釣果を張り合いました・・・。
NZの針、すべてカン付。一番小さいサイズの部類ですが真ん中の見本と比べても大きいですね
次回(別冊なので不定期ですが・・・)はイカやホウボウ、そして現地スーパーマーケットの魚屋コーナーで主力であったカレイにまつわる話しを。
皆さん、この週末も良い釣りを!
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コメント
∑q|゚Д゚|p
nz号さん、こんばんは。
シマアジ!!
高級魚ですよね!!
キスがでかい国は釣れる魚のスケールもでかいですね。
いつか行ってみたい・・。
投稿: BOZU | 2010年4月28日 (水) 23時30分