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2010年3月22日 (月)

別冊 オーストラリアの釣り~マゴチ・他編

風が穏やかになった3連休の最終日です。しかしながらこの2日間は釣行無し。自宅付近は日本有数の大観光地、こんな日に車で出掛けられません。”渋滞”なんて生易しいもんではない…。散歩&晩メシの買出しに費やした1日でした。

20日明け方に3時間ほど福浦に出かけ、2本並べて33センチマコを1枚上げたので今週はそれで満足、と。

さて

本日は豪州釣り記録「マゴチその他」編です。楽しみにしてくださっていた方はいたのかしら?!

Photo_3 左はサウスポートの小さな船着場。ちょい投げ、冷凍イワシエサで釣ります。

(書いてる当人はマゴチなんかどうでもよく、若かった自分に少し感傷的になっておりますが。。。)

多くの人がマイボートを持つ国です。20フィート程度までの小型クルーザーなら自宅の庭やガレージに船を置き牽引して出陣しますから 2 そこかしこに船を出すための桟橋やスロープがあります。そこがちょい投げポイントになります。

ボート所持は決して贅沢ではなく、せいぜいセカンドーカー感覚。フツーのあんちゃんオッサンが船で遊んでおります。僕は当時貧しい新聞記者でしたのでユウフクな方々のボートには良く乗せてもらいました・・・。

Photo_2 右のマゴチはかなり大きかったと思います。60センチは軽く超えていたと思う。この程度なら難易度は高くありません。

左は好きだったポイント。画像で分かるように外海ではなく「リバー」です。住んでいた高層コンドミニアムから徒歩圏。夕マズメです。

ゴールドコーストは東海岸ですので、夕日は必ず陸地側(もはや大陸ですが)に沈みます。湿度や塵などの関係で毎日夕焼けカラーが異なる、という感じ。大陸に沈む夕陽の日々の変化はすごいもんですよ。雄大といえば雄大です。一番記憶に残っているのはほぼ完璧な「紫」に染まった夕日でした。その中でマゴチや黒鯛を狙うのは、今にして思えば贅沢なことだったのでしょう。当時は当たり前の景色でしたのでなんとも思うことはなかったですが。

こちらはなんでしょう?マゴチ狙いに掛かったヒラアジ?ロウニンアジ?いずれにせよその系統でしょう。なかなかのファイトを見せてくれる魚でしたね。これも「リバー」です。陸側からの釣り場に殆どアクセスがないので、小型船をレンタルし、ポイントにアンカーを打って釣ります。立ったままのさびき釣りですね、スタイル的には。

Photo_4 Photo_5 右下はある日の釣果。マゴチ3つにヒラメ1。だいたいこんな釣果です。

Img_0526 で、仕掛ですがマゴチの場合は左の「ギャングフック」を使っていました。向こうの針はチモトがほぼすべてカン付き。これを3連にしてるわけです。なかなかの使用感でした。冷凍イワシ(ピルチャード。オージー釣り師はピリーと愛称で呼びます)を付けてぶっこむわけですが、置き竿では外道のクロダイなんかに狙われるんで余り本命釣果が上がらない。

そこは工夫と改良の日本人です。ぶっこんで置き竿にするのではなく、まるでキスを釣るようにゆっくりとさびくとガツン、と来る。あるいはオモリを大幅に軽くし潮の流れに乗せて釣る。そうすると釣果が上がりました。

ちなみにこのギャングフック、先日向こうの知り合いに頼んで送ってもらったのですが、まだ日本では試していません。今年の夏は使ってみようと思います。

2年余住んだ地での一端を披露しただけですが、今もし最新・最良の道具と知識で釣り歩いたらもっとすごい釣果を上がられるのかなと思います。

たとえばNSW州北部に「バリナ」という街があって、河口部に護岸があります。ここは2度か3度行きました。捨石際でホウセキハタかアコウに似た30センチ前後のハタが良く釣れました。もっとすごいのは(結局獲物の顔は拝めずに終わったのですが…)ぶっとい道糸とゴン太はんのグラスロッド、ハリスも10号以上のものを使用したんですが、何度掛けても「竿がいかれる、もうアカン」という大物に遭遇しました。走られてブチッ、でジエンド。それこそ当時は仲間と「あれ、イルカと違うか?」と言ってたほどどうにもこうにもならん豪快な引きでした。大ニベかヒラマサ、あるいは巨大スズキの一種であったろう、と。今なら道具一式揃えて敵陣に乗り込み、真っ向勝負が出来ると思うのですが…。

一応、今回を持って「別冊 オーストリアの釣り」は一段落とします。

次回の海外編はお隣の島国、ニュージーランド(NZ)となります。こちらもすごいですよ…あくまでも「別冊」ですんで、いつアップできるか分からない不定期刊行ですが、どうぞその辺はご容赦を。

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