« 北海道は夏枯れ真っ只中! | トップページ | 秋の奈多海岸 »

2009年9月 4日 (金)

09知床カラフトマス釣行

毎年恒例の知床遠征カラフトマス釣行、今年も勿論行ってきました、昨年は渋い状況でしたが、一昨年は十数匹の大漁祭、成魚が2年で遡上するカラフトマスですので、気持ちの中では、奇数年はアタリ年、大漁釣果を目論み出発しました。

1日目(9/1)★雨

Img_2086

札幌の自宅から知床までは約450km、途中まで高速道路がありますが、後半の道東方面は一般道のみ、台風11号の雲の影響か雨がパラパラ降る中、定規で引いたような一直線の空いている国道を、制限速度を若干越えながら、らひたすら走ること5時間半、ポイントである遠音別(オンネベツ)川河口駐車場に13時に到着しました。

Img_2093

先ずは堰堤からの遡上状態のチェックです、昨年は魚を探すのにも苦労するほど少なかったですが、今年は予想通り、あちらこちらに元気の良いカラフトマスが見受けられ思わずニンマリ、雨が結構降っていましたが、構わずウェーダとカッパに着替えて、本日解禁の河口に向かいます、今年は川の流れが途中で二つに分かれ海に注がれ、その中央にはマス網が沖に向かって張られていました、まぁあれだけの数が遡上しているのだから、河口の釣況はマス網とは関係なさそうです。

Img_2096 河口解禁日なのに、雨が降っているせいか、予想に反し貸しきり状態、水量の多そうな右の河口で実釣開始しました、いつものタックルに、仕掛けはフローター+スプーン(10g、アワビ張)+タコベイト+紅イカのオーソドックススタイル、波が少々高めの中でしたが、30mほど投げてスローリトリーブを繰り返しました、マスが近くを群れていて、波が高い時は、波高が最高になった時に、波の中にマスがハッキリ見えるのですが、その時は確認できず、ゴロタ場の陰に隠れていた小型のギスカジカが紅イカに飛びついて上がってくるのみで、本命のアタリは皆無です、メゲずに打ち返していると、突然の北からの突風が吹き荒れ始め、数分後には立っているのも辛い状態、台風が接近してきたのでしょう、明日明後日は好天の予報、余裕を見せて初日は早めの15時半に切り上げました。

2日目(9/2)★晴れ

遠音別川河口駐車場に4時過ぎに到着、この時間でも数台の車が来ており、考える事はみな同じ、この釣りの一番の大事な時合である朝マズメ狙いです。

昨日と同じ右の河口付近で準備をしますが、今年は気温がとても低い、長袖トレーナー上下に、ウェーダ、カッパの格好でも震えが来るほどです、それでも白々と周囲が明るくなる頃には15名程のアングラーが、竿を振り始めました。

Img_2098

右隣に入ったオヤジ釣り師が15m付近の波打ち際で♂をGET、横目で仕掛けを見ると、ルアー無しのフローターにタコベイト+紅イカでした、自分も仕掛けをすぐにチェンジし同じような距離でアタリを待ちますが来ず、以後周囲でも誰一人としてヒットしません、盛期であればあちらこちらでヒットし、元気の良いカラフトマスが横走りする為、釣りを中断させられるのですが、今日はそのようなことも無く、淡々と時間が過ぎていきます。

どうも釣況が府におりず、釣られたお隣の常連さんに話を伺うと、大潮で朝マズメに干潮に向かう潮廻りは最悪のようで、河口に寄ったマスがすぐに散ってしまうとのこと・・・なるほど納得で朝の部Bzで終了になりました。

Img_2106

ウトロ周辺にはこの遠音別川河口以外に、オシンコシンの滝下、フンベ川、幌別川とカラフトマスの一級ポイントが数多く存在します、釣況を一つずつ調査し、釣り師にも話を聞きますが、どこも大差はなく、ここ数日は低調のようでした、その中でもウトロ漁港に流れ込んでいるペレケ川河口(といっても雰囲気は普通の漁港の埠頭)には、ルアーの反応の悪いブナ(長期間河口に居る遡上寸前の魚:写真)の群れが中層をウロウロしていて、その中にルアーやタコベイトを放り込んで見ますが一向に見向きもされない状態、暇つぶしにもなりませんでした。

Img_2108

ちなみに沖に居る魚は「ギンピカ」といって、ルアー等に反応が良いのです、この魚が河口に寄って直ぐの状態で遭遇すると大漁・・・となる訳です。

午後、少し太陽が傾く頃から、遠音別川に戻り実釣再開、数人のアングラーと広範囲に探っていきますが誰にもヒットせず、日没前には必ず群れがやってくると信じて竿を振っていると、17時前位から右の河口付近の波打ち際で大きな群れを発見、何度かヒットしますがバラシ連発、皆が集まって来てご近所で数本上がります、日没直前に5度目の正直のヒットでしたが、ゴロタ浜に上げる寸前にまたもや痛恨のバラシ! 後に群れが散ってしまって万事休す、まさかの2日間Bzが決定してしまいました。

3日目(9/3)★晴れ

大漁出来ると期待して望んだ今回の釣行、期待に反しての最終日、とても厳しい状況で夜明けを迎えようとしています、切羽詰って気持ちの余裕はゼロ、崖っぷち状態です、遠音別川に見切りを付け他の場所で釣る事も考えましたが、終わってから後悔はしたくないと思い今日もまた同じ場所に来てしまいました。

Img_2105

波の具合も昨日同様にやや高め、本日は右の水量の多い河口を諦め、左のやや波が穏やかな河口の左側に陣取りました、フローターが確認出来るくらいまで明るくなるのを待っての第1投、出し風に乗って50m程飛ばしユックリとリーリング開始、川の真水が海水面を漂っていそうな足元から20m付近に引いてきた時に突然「バシャ!」と音を立て、ロッドがグンニャリ曲がり一気に緊張状態に入ります、昨日のバラシ連発が頭をよぎりますが、ドラッグを調整しながら慎重に取り込み、浜にブリ上げました、2日間悪戦苦闘したのに今日は第1投でGET!全身から力が抜ける想いでしたが、連続GET目指して打ち返します、直後にお隣さんにヒットした後は群れが散ったようで静かな海に変わり、潮が引いていくに従い、前進して探りますがアタリは無し、6時前に早めに遠音別川に見切り、ペレケ、フンベと竿出しして見ますが、GETするに至らず、お昼前の撤収時間になってしまいました。

完全Bzこそ逃れましたが、今回の釣行ではタックル、仕掛け、状況判断等々、自分の甘さが再確認できました、直ぐに修正しリベンジに向かいたいのですが、年に一度の知床カラフトマス釣行、また来年試すしかないですね・・・。

<釣行データ>

日時:2009913日 場所:北海道斜里町音別川河口 表面海水温21.5

釣果:カラフトマス1匹(♀)53cm

<タックル>

ロッド:シマノCARDIFF83ML、リール:リョービZAUBER VS2000Zi

| |

« 北海道は夏枯れ真っ只中! | トップページ | 秋の奈多海岸 »

2_by 見学人」カテゴリの記事

コメント

予想反して、今年は厳しかったですねー。

九州はまだまだ、残暑厳しいけれど、

北海道は寒そうな感じですね。

投稿: 拙者 | 2009年9月 4日 (金) 23時22分

カラフトマス遠征お疲れ様です!


なかなか面白そうですね♀ということはお腹の中は卵でいっぱいだったんでしょうねいくらにしたら美味しそうです

投稿: T中 | 2009年9月 6日 (日) 21時44分

レスありがとうございます

拙者さん、今年の知床はホント寒かったです、朝晩は長袖重ね着しても寒いくらいでした、先ほど九州に戻りましたが、まだまだ暑いですね、少し嬉しくなりました!

T中さん、この釣りは多分T中さんは嵌ると思いますよ~(^^)ご想像通り、卵は醤油漬けに、身はチャンチャン焼きにして、家族の胃袋の中に納まりました(画像を追加しておきました!)

投稿: 見学人 | 2009年9月 6日 (日) 22時02分

この記事へのコメントは終了しました。

« 北海道は夏枯れ真っ只中! | トップページ | 秋の奈多海岸 »